観光案内
2024.06.28
きのさき温泉 1300年の歴史
兵庫県の北、日本海側にある「城崎温泉」は、1300年以上も前に開かれた温泉地で、日本を代表する温泉街の風景が広がっています。浴衣に着替えてカランコロンと下駄を鳴らしながら、7つの外湯めぐりやまち歩きを楽しむことができます。
「まち全体が⼀つの⼤きな温泉宿」と捉えるこの温泉街でのひとときは、きっと日本の良さが実感できるはずです。
城崎温泉は、円山川の支流・大谿川(おおたにがわ)に沿って多くの旅館や土産物店、飲食店が集まった温泉街です。
JR城崎温泉駅から北へ、大谿川へと続く「駅通り」と大谿川に沿って両脇を通る「北柳通り」と「南柳通り」、その西側に続く「湯の里通り」が主なエリア。湯の里通りの西には、城崎温泉ロープウェイの「山麓駅」があり、ロープウェイを使って城崎温泉を一望できます。JR城崎温泉駅から山麓駅まで歩いて約20分という、街のコンパクトさも魅力です。
城崎温泉の街並は、2013年に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星を2つ獲得しています。2つ星は「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」という評価。日本を代表する温泉街といえます。その魅力は、温泉街の風情にあるでしょう。大谿川沿いの風景はもちろんですが、浴衣姿でまち歩きを楽しむ人たちの姿が魅力を際立たせます。また、履いている下駄が鳴る「カランコロン」という音も城崎温泉らしさのひとつです。
温泉街の風情を守るため、多言語の案内板設置などは控えられています
古くから湯治客などの個人旅行者と多く接してきた経験から「まち全体を⼀つの⼤きな宿」という考え方が根付き、「駅は⽞関」で「道は廊下」、「宿は客室」、「⼟産屋は売店」そして「外湯は⼤浴場」、「飲⾷店が⾷堂」と考えられています。城崎温泉に来られた人をまち全体で大切におもてなしをしたいという心が込められています。
飲食店やお土産店に並び、射的など昔ながらの日本の遊びが楽しめる遊技場があります。遊技場からは「当たった!外れた!」と一喜一憂する声が聞こえ、毎日が縁日のようで、日本の温泉街で見られる楽しい光景のひとつです。